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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻2号

2002年02月発行

文献概要

症例

卵巣腫瘍,変性子宮筋腫との鑑別を要したcystic adenomyosisの1例

著者: 佐藤賢一郎1 水内英充2 高橋弘3 塚本健一4 藤田美悧4

所属機関: 1新日鐵室蘭総合病産婦人科 2みずうち産科婦人科 3新日鐵室蘭総合病院循環器内科 4新日鐵室蘭総合病院病理・臨床検査室

ページ範囲:P.209 - P.213

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 子宮嚢腫は稀な病態であり,卵巣腫瘍との鑑別が困難であること,悪性病変の報告例もあることなど,臨床的に重要な問題点がある.今回,腫瘍マーカーが高値を示し,卵巣悪性腫瘍,変性子宮筋腫との鑑別が問題となったcysticadenomyosisの1例を経験した.
 症例は52歳,2経妊,2経産.主訴は下腹部の圧迫感である.初経は14歳で,月経周期は整順(30日型),月経随伴症状は特になかった.内診所見,CT,経膣超音波では,子宮と連続して直径約8cmの一部充実部分を伴う嚢胞性の腫瘍を認め,腫瘍マーカーは,CA125130U/ml,SLX 58.7 U/mlが高値であった.子宮全摘術を施行し,病理組織検査でcysticadenomyosisと診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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