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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科手術における合併症管理のすべて II 産科の手術・処置 1.妊娠中の手術・処置

6.羊水・臍帯穿刺

著者: 鈴木則嗣1 室月淳1 岡村州博1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.452 - P.456

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はじめに
 羊水穿刺や臍帯穿刺などの出生前検査は,胎児に関する染色体や遺伝子,あるいは生化学的,生理学的情報を得るためのものである.これらの検査は母体や胎児に対して侵襲的であり,頻度は高くはないが合併症が存在する.また周産期に特有の倫理的な問題が生じうる場合がある.胎児診断に際しては,検査手技の選択とそのリスクについて患者に正しく理解してもらうためのカウンセリングが必要となる.その意味からも出生前診断に当たっては,周産期センターにおける胎児診断の専門家が,絨毛採取をも含めたこれらの侵襲的診断手技の中から適切な方法を選択し施行することが理想的かも知れない.本稿では主に羊水穿刺と臍帯穿刺における合併症について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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