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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科手術における合併症管理のすべて II 産科の手術・処置 2.分娩のための手術・処置

5.クリステレル児圧出法

著者: 海野信也1

所属機関: 1長野県立こども病院総合周産期母子医療センター産科

ページ範囲:P.485 - P.489

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はじめに
 正常分娩でも,陣痛のみで児頭が娩出することは特に初産婦では稀であり,子宮口全開大後,陣痛発作と同期した怒責が適切に行われ,腹圧が十分にかかることによって児頭が円滑に娩出される.母体疲労などにより腹圧が十分かからない場合の対策として,陣痛発作に合わせて術者の手を用いて子宮底を圧迫することによって児を圧出することが広く行われている.一般にはこれを「クリステレルKristeller児(胎児)圧出法」(Kristeller�s maneuver)と呼んでいる.
 この術式に対しては,児および母体への侵襲の大きさ,合併症の危険という観点から,行うべきでないとする成書もあり1),行う場合も他の術式の補助手段として慎重に行うべきであるという記載が多い2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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