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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻4号

2002年04月発行

今月の臨床 産婦人科手術における合併症管理のすべて

III 麻酔にかかわる合併症

1.局所麻酔

著者: 青木昭和1

所属機関: 1公立雲南総合病院産婦人科

ページ範囲:P.507 - P.513

文献概要

はじめに
 局所麻酔剤を用いる麻酔を広義の局所麻酔法と呼び,表面麻酔,局所浸潤麻酔,末梢神経ブロック,脊椎麻酔(くも膜下ブロック),硬膜外麻酔(硬膜外ブロック),局所静脈内麻酔などが含まれる.このうち,局所浸潤麻酔を狭義の局所麻酔という.局所麻酔は適切な使用法の範囲内では,患者の意識を失わせることなく,手術する部位のみに無痛状態を生じさせる方法で,患者のほとんどの反射は保たれているため,安全な麻酔法として多くの利点を有し,広く受け入れられている.
 産婦人科領域では,脊椎麻酔,硬膜外麻酔ならびに局所浸潤麻酔が頻繁に施行されている.さらに近年,デイサージャリーの導入が広く行われるようになり,産婦人科領域においても,麻酔管理に習熟する必要性が高くなってきたと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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