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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻4号

2002年04月発行

今月の臨床 産婦人科手術における合併症管理のすべて

IV 合併症への対応

1.膀胱損傷

著者: 真崎善二郎1 横山正俊2

所属機関: 1佐賀医科大学泌尿器科 2佐賀医科大学産婦人科

ページ範囲:P.531 - P.533

文献概要

はじめに
 婦人科手術中の合併症として,膀胱損傷は尿管損傷に次ぐ代表的な尿路損傷の1つである.それほど高頻度にみられるわけではないが,経腹的子宮摘除術中0.5〜1.0%に起こるとされているほどで,決して軽視できるものではない1)
 術中に膀胱損傷が認識され,状況に応じて正しく修復されればほとんどの場合,何の不都合も起こらないと考えてよいが,尿管口に近い場合,術前radiationが施行されている場合,あるいは術後しばらくして膀胱腟瘻が判明した場合は,かなり経験を積んだ専門家のアドバイスなしには適切な治療は困難である.本稿では,直面した場合に応じた対処法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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