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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻6号

2002年06月発行

今月の臨床 多胎妊娠管理—レベルアップのために

多胎妊娠管理の実際

2.早産の予防と切迫早産の管理

著者: 関博之12

所属機関: 1関東労災病院産婦人科 2東京大学医学部

ページ範囲:P.716 - P.720

文献概要

はじめに
 近年,生殖医療の進歩により多胎妊娠が増加している1).IVF-ET時の移植胚数の制限により,四胎以上の症例は減少してきているものの,双胎,品胎の症例数は増加している1).多胎妊娠の管理上の問題点は,早産および子宮内胎児発育遅延の防止に集約される.単胎においても指摘されている絨毛羊膜炎などの主要な早産原因の他に,子宮の急激な増大や子宮内圧の上昇,胎盤間の血管吻合などの多胎妊娠の特殊性が早産や子宮内胎児発育遅延の要因となる.したがって,多胎妊娠の管理上の要点は,一般に指摘されている早産,子宮内胎児発育不全に対する管理・対処法に,多胎妊娠に特有の問題点も加味して管理・対処していくことが必要である.以下,具体的な管理法について述べて行く.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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