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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻6号

2002年06月発行

文献概要

今月の臨床 多胎妊娠管理—レベルアップのために 多胎妊娠管理の実際

3.胎児の発育とwell-beingのモニター

著者: 藤森敬也1 佐藤章1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.721 - P.725

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はじめに
 多胎妊娠を管理して行くうえで,超音波による胎児発育計測および胎児well-beingのモニターは欠かすことができない.大切なことは,一側胎児に異常な検査結果が得られた時に,他側胎児もその未熟性によってすべての児を失わないように注意することである.単に双胎妊娠を単胎胎児2人と考えるのではなく,母体および胎児のハイリスク妊娠というその特異性に注意を払う必要がある.胎児超音波では,妊娠初期に膜性診断を行っておくことは,後の胎児管理のうえで特に重要となる.超音波はそのほか,胎児奇形(双胎胎児で単胎のおよそ2〜3倍),結合体,無心無頭体,胎児死亡,子宮内胎児発育遅延,双胎間輸血症候群,頸管長による早産予測など,その使用は多岐にわたる.
 本稿では,双胎妊娠を中心とした胎児の発育と胎児well-beingのモニターについて述べていくこととする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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