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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻6号

2002年06月発行

今月の臨床 多胎妊娠管理—レベルアップのために

双胎間輸血症候群の診断と管理

5.羊水量と尿産生量の評価

著者: 坂巻健1 菊池昭彦1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.758 - P.761

文献概要

はじめに
 羊水は胎児の尿や肺胞液などに由来し,胎児の肺,消化管の発達などに重要な役割を有するなど,子宮内の胎児の発育や成熟にとって不可欠な要素である.同時に,羊水量は胎児の状態を反映すると考えられており,羊水量の異常は胎児の異常,状態の悪化と密接に関連するため,その適切な診断と管理が必要である.双胎間輸血症候群では,受血児の羊水過多は重要な所見であり,時には初発症状として児のdiscordant growthに先行することがあるため,一絨毛膜性双胎では羊水量の注意深い観察が必要である.本稿では,羊水量の診断と,羊水の多くを占める胎児尿の産生量の評価について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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