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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻7号

2002年07月発行

今月の臨床 頸管無力症と頸管縫縮術

胎胞突出例での頸管縫縮術—私の工夫

3.Shirodkar手術遂行のための工夫—社会保険広島市民病院

著者: 大本裕之12 吉田信隆12

所属機関: 1社会保険広島市民病院産婦人科 2現倉敷成人病センター産婦人科

ページ範囲:P.880 - P.885

文献概要

はじめに
 未熟児医療の進歩は児の生育限界を著明に改善したが,いまだその臨床成績は十分とは言いがたい.産科医は新しい知見に基づき,妊娠継続を図りながらより健全に成熟した児を母親ないし新生児医療に送り渡すことが責務である.当科における検討では,腟内胎胞脱出は妊娠22週から26週までの早産原因の29.5%1)を占めており,その発症予防と不幸にして発生した場合の妊娠継続期間の延長は産科領域における重要な課題である.われわれは妊娠継続に対して,緊急頸管縫縮術による手術療法が保存的療法に比べて有用である2)と報告し,術式は治療効果のより高いShirodkar法を原則的に施行して3,4),予後の改善を図っている.本稿では,展退,菲薄化した頸管ではMcDonald法に比べて技術的に困難と考えられやすいShirodkar法の遂行のために,われわれが行っている手術法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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