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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻8号

2002年08月発行

今月の臨床 —どこまで可能か—悪性腫瘍治療と妊孕能温存

卵巣癌

3.胚細胞腫瘍における妊孕能温存の限界と術式

著者: 倉田仁1 青木陽一1 田中憲一1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻遺伝子制御講座生殖器官制御学分野(産科婦人科学講座)

ページ範囲:P.997 - P.999

文献概要

はじめに
 悪性卵巣胚細胞性腫瘍は,悪性卵巣腫瘍の5〜10%前後を占め,上皮性悪性腫瘍と比較し発生頻度は低いが,10〜20歳代の若年女性に好発することから妊孕能温存が重要となる症例が多い.近年,BEP(bleomycin,etoposide,cisplatin)療法の導入により治療成績が向上し95%以上の生存率が期待できるようになり,組織型,臨床進行期を問わず妊孕能温存術式が選択されるようになってきた.
 本稿では,悪性胚細胞性腫瘍の妊孕能温存手術について解説するとともに,当科における妊孕能温存症例の治療成績について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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