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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻8号

2002年08月発行

連載 最新の手術器械を使いこなす・4

超音波外科用吸引装置

著者: 舟本寛1

所属機関: 1富山県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.1014 - P.1019

文献概要

 超音波外科用吸引装置は弾力性の乏しい組織には破砕力が有効であるのに対し,血管や神経など線維性成分に富み弾力性のある組織に対しては超音波振動のエネルギーが吸収されてしまうため,破砕されずに温存されるといった「選択性」を有している.そのため神経・血管の剥離において,血管などを損傷せずに周囲の組織を破砕することで,出血を最小限にした確実で安全性の高い手術を行うことができる.われわれは腹腔鏡下広汎性子宮全摘術で最も大量の出血が予想される基靱処理に超音波外科用吸引装置を用い,血管を1本ずつ露出し結紮することで,安全に確実に行うことが可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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