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連載 OBSTETRIC NEWS
切迫早産の予知—ACOG 2001年
著者: 武久徹1
所属機関: 1武久産婦人科医院
ページ範囲:P.1021 - P.1023
文献購入ページに移動 米国では早産率が9.4%(1981年)から11.8%(1999年)に上昇している[Nat Vital Stat Rep 49(1):1-100,2001,LevelⅢ].切迫早産に関する研究は膨大な数があるが,残念ながら分娩時期を比較的長期間延長させることができる有効な介入方法がないのが現状である.
米国産婦人科学会(ACOG)から早産の予知に関する情報と勧告が紹介された.陣痛抑制剤投与によって,48時間までは妊娠を延長できる妊婦がおり(Cochrane Library,Issue 2,2001.Oxford:Update Software,LevelⅢ),この間に副腎皮質ホルモンを母体に投与することによって周産期予後の改善が期待できる.しかし,陣痛抑制剤と副腎皮質ホルモンの投与によってやっかいな母児の続発症が発生する可能性があるので,薬剤使用は自然早産の危険性が高い真の早発陣痛症例に限るべきである.切迫早産の診断基準は,規則正しい子宮収縮と頸管の変化(<妊娠37週)である.切迫早産の診断は困難な症例があるが,早産のリスクが低い妊婦を診断できれば,不必要な介入を防止できる.
米国産婦人科学会(ACOG)から早産の予知に関する情報と勧告が紹介された.陣痛抑制剤投与によって,48時間までは妊娠を延長できる妊婦がおり(Cochrane Library,Issue 2,2001.Oxford:Update Software,LevelⅢ),この間に副腎皮質ホルモンを母体に投与することによって周産期予後の改善が期待できる.しかし,陣痛抑制剤と副腎皮質ホルモンの投与によってやっかいな母児の続発症が発生する可能性があるので,薬剤使用は自然早産の危険性が高い真の早発陣痛症例に限るべきである.切迫早産の診断基準は,規則正しい子宮収縮と頸管の変化(<妊娠37週)である.切迫早産の診断は困難な症例があるが,早産のリスクが低い妊婦を診断できれば,不必要な介入を防止できる.
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