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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻9号

2002年09月発行

今月の臨床 妊婦健診のピットフォール

妊婦健診の目的と意義—新しい時代への対応

著者: 草薙康城1 伊藤昌春1

所属機関: 1愛媛大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1064 - P.1067

文献概要

はじめに
 母子保健の基本的指標である周産期死亡率は,周産期医療の進歩や保健行政の変化に伴い,近年40年間で急速に改善され,先進国では下位に属していた周産期死亡率は,現在,世界最高水準にまで到達することができた。しかしながら,最近10年間は周産期死亡率に大きな変化はみられず,また,妊産婦死亡率は世界第一線とは言い難い水準から未だ抜け出せていない.周産期死亡率や妊産婦死亡率のさらなる改善には人員と機能を備えた産科医療システムの充実が必要であるが,同時に妊婦健診時のスクリーニング検査によりハイリスク妊娠を早期に診断し,適切な施設で適切な管理を行うことも重要となる.産科医療施設では妊産婦健康診査実施要項に基づき妊婦健診を行っているが,妊婦スクリーニング検査の選択は施設により大きく異なる.本稿では妊婦健診の歴史および現状について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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