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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻9号

2002年09月発行

文献概要

今月の臨床 妊婦健診のピットフォール 初期健診のピットフォール

1.見逃しやすい異所性妊娠

著者: 椋棒正昌1

所属機関: 1淀川キリスト教病院産婦人科

ページ範囲:P.1068 - P.1070

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はじめに
 近年,クラミジア感染症などのSTD(性感染症)の蔓延やIVF-ETなどの配偶子操作の普及により,異所性妊娠の発生頻度は増加している1).異所性妊娠の診断法は,超音波断層法,特に腟式超音波検査の診断技術の向上により著しく進歩している.そのため未破裂の状態で診断され,腹腔鏡下手術が施行されることにより,重篤な状態に陥る症例が減少している.
 しかし,異所性妊娠は見逃すと破裂し,出血性ショックを起こし重篤な状態となり,母体死亡につながる可能性をもっている.そのため,特に妊娠初期の健診では異所性妊娠を見逃さないように注意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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