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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科56巻9号

2002年09月発行

臨床経験

乳癌術後の子宮悪性病変に関する検討

著者: 橋本歳洋1 山田秀和1 小野次子1 高野芳正1 大川敏昭1 森村豊1 柳田薫1 佐藤章1

所属機関: 1福島県立医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.1172 - P.1175

文献概要

 乳癌患者で1995年6月〜2001年5月までの6年間に当科で婦人科検診を施行した151例を対象として,tamoxifen内服群と非内服群に分け,子宮悪性腫瘍の検討を行った.Tamoxifen内服群(65例)では子宮体癌2例,子宮頸癌1例,転移性子宮腫瘍2例を認めた.Tamoxifen非内服群(86例)では子宮体癌1例,子宮頸癌4例を認めた.Tamoxifen内服後(中)の子宮体癌の報告は多いが,子宮頸癌の発症があること,非内服例でも子宮頸癌や子宮体癌の発症を認めた.乳癌は今後増加していくと考えられており,われわれがこのような疾患に遭遇する機会が増えていくと思われる.外科との連携はもちろん,定期的な婦人科検診が必要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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