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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻1号

2003年01月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科がん検診 正診率向上のための要点

2.子宮頸癌 2)見逃しやすい初期病変―腺系病変

著者: 大石徹郎1 紀川純三1 皆川幸久2 寺川直樹1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科学教室 2鳥取県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.42 - P.45

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はじめに

 がん検診の普及により,子宮頸癌においても初期癌や前癌病変の占める割合が増加し,その死亡率は低下した.子宮頸部の扁平上皮系病変に対する病理学的ならびに細胞学的診断基準はすでに確立している.一方,近年発生頻度の増加が指摘されている頸部腺系病変では,その自然史や進展様式について未だ不明な点が多く,腺異形成や上皮内腺癌の病理学的位置づけも明確ではない.

 子宮がん検診のさらなる精度向上のためには,頸部腺系病変の正確な把握と的確な診断が重要な課題となる.本稿では,子宮頸部の腺系初期病変の概念とその細胞像について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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