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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻1号

2003年01月発行

文献概要

連載 OBSTETRIC NEWS

妊娠中のルチーン検査 : C型肝炎抗体検査を全例に行うべきか?

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久産婦人科医院

ページ範囲:P.86 - P.88

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 米国産婦人科学会(ACOG),NIH,そしてCDCも妊娠中のC型肝炎ウイルス(HCV)抗体検査を全例に行うことに反対する見解を変えていない.

 NIHは,どのHCV感染妊婦と新生児がC型肝炎発症のハイリスクで治療の恩恵があるかの予知に限界があり,さらに母子感染を予防する介入方法がないから,より安全,有効,安価な治療方法が利用でき,母子感染を阻止できる方法が開発されればルチーン検査が再検討されるべきであるが,現時点では危険因子(表1)に基づき選択的検査を採用すべきで,全妊婦をルチーンに検査する正当性はないと勧告している(Obstet Gynecol 94 : 1044, 1999).ACOGも,危険因子(表2)(AAP & ACOG. Guidelines for Perinatal Care. 4th ed. p 213, 1997)がある例にのみ検査を行うべきで,妊娠中のルチーン検査は勧められないと勧告している(ACOG Committee Opinion. No. 213, December 1999).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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