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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻10号

2003年10月発行

今月の臨床 周産期の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説

妊娠管理

2.トキソプラズマの初感染妊婦の治療は?

著者: 小島俊行1 堤治1 武谷雄二1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1253 - P.1257

文献概要

はじめに

 現在まで筆者が調べ得た限りでは,明らかに妊娠前にトキソプラズマに初感染してその後,先天感染児を出生した報告は2例であるので,一般にトキソプラズマの妊娠前の初感染が確認されれば妊婦の治療の必要はない.本邦では,妊娠中の初感染が否定できない場合,アセチルスピラマイシンを1.2 g分4で3週間投与し,2週間休薬するコースを分娩まで繰り返す方法が行われることが多い.羊水のトキソプラズマゲノムの検出例ではアセチルスピラマイシンは無効であり,スルファドキシンとピリメタミンの合剤(ファンシダール(R))の投与などが行われている.これらが適切であるか検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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