文献詳細
今月の臨床 周産期の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説
妊娠管理
文献概要
はじめに
現在まで筆者が調べ得た限りでは,明らかに妊娠前にトキソプラズマに初感染してその後,先天感染児を出生した報告は2例であるので,一般にトキソプラズマの妊娠前の初感染が確認されれば妊婦の治療の必要はない.本邦では,妊娠中の初感染が否定できない場合,アセチルスピラマイシンを1.2 g分4で3週間投与し,2週間休薬するコースを分娩まで繰り返す方法が行われることが多い.羊水のトキソプラズマゲノムの検出例ではアセチルスピラマイシンは無効であり,スルファドキシンとピリメタミンの合剤(ファンシダール(R))の投与などが行われている.これらが適切であるか検討する.
現在まで筆者が調べ得た限りでは,明らかに妊娠前にトキソプラズマに初感染してその後,先天感染児を出生した報告は2例であるので,一般にトキソプラズマの妊娠前の初感染が確認されれば妊婦の治療の必要はない.本邦では,妊娠中の初感染が否定できない場合,アセチルスピラマイシンを1.2 g分4で3週間投与し,2週間休薬するコースを分娩まで繰り返す方法が行われることが多い.羊水のトキソプラズマゲノムの検出例ではアセチルスピラマイシンは無効であり,スルファドキシンとピリメタミンの合剤(ファンシダール(R))の投与などが行われている.これらが適切であるか検討する.
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