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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻10号

2003年10月発行

今月の臨床 周産期の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説

分娩管理

1.過期妊娠の取り扱いは?

著者: 栗下昌弘1

所属機関: 1聖路加国際病院産婦人科

ページ範囲:P.1280 - P.1283

文献概要

はじめに

 適切な時期に陣痛が発来し,分娩に至ることがよい周産期予後を期待できることを多くの産科医は知っている.過期妊娠はこのような自然の分娩開始がなく,妊娠期間が延長される状態と解釈できる.妊娠が分娩予定日を2週間以上超えて継続する場合を過期妊娠,その分娩を過期産と呼ぶ.過期産は早産と同様,正期産と比べ周産期の予後においてリスクが高いとされている.過期妊娠の問題点は,その妊娠のリスクを的確に把握し,過期妊娠に至る前に医学的介入が必要かどうかを判断することである.具体的には,妊娠週数の正確な算定方法は何がよいか,胎児well―beingの評価をいつから行うか,分娩誘発は必要か否か,必要ならその時期,方法はどのようにすべきかなどを決定することである.これらの項目について最新の考え方を概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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