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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻11号

2003年11月発行

今月の臨床 不妊治療の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説

EBMからみた一般不妊治療

1.卵管手術の有用性は?

著者: 末岡浩1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1358 - P.1361

文献概要

開腹手術と腹腔鏡手術

 古くから卵管手術は開腹手術による観血的治療が行われてきた.卵管の癒着剥離,卵管閉鎖部位の切除・端々吻合,卵管留水症に関しては卵管采形成手術が開眼的ないしは顕微鏡下(マイクロサージャリー)に行われてきた1, 2)

 とくに,マイクロサージャリーは経験と技術を要するもので特殊なトレーニングが必要であった.開腹手術は卵管のすべての病変に対応できる広い適用範囲があることが長所であるが,その一方で侵襲性は大きく入院期間も長く,再閉鎖による複数回の手術は次第に困難となりうる.さらに卵管内腔の病態把握は術中には実質的に困難であり,多発性卵管通過障害が存在する場合などには対応はとくに困難と考えられている3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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