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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻11号

2003年11月発行

今月の臨床 不妊治療の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説

EBMからみたART

1.至適な卵巣刺激法の選び方は?

著者: 栁田薫1 片寄治男1 呉竹昭治1 佐藤章1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座

ページ範囲:P.1391 - P.1397

文献概要

はじめに

 体外受精・胚移殖(in vitro fertilization―embryo transfer : IVF―ET)がヒトに応用され,その成功が報告されてから20数年が経過する間にIVF―ET関連技術は急速に進歩した1).ART(assisted reproductive technology)が今日の不妊治療の柱として位置づけられた背景にはcontrolled ovarian hyperstimulation(COH)による卵巣刺激法の進歩があったことは周知の事実である.しかし,COHによる過剰排卵は過剰な胚の移殖による多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulation syndrome : OHSS)を代表とする副作用を顕性化する結果となり2, 3),その実施には細心の注意が必要であるとともに,内分泌環境の異なる個々の症例に対する至適卵巣刺激法の選択が要求される.本稿ではARTに用いられる各種卵巣刺激法を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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