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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻11号

2003年11月発行

文献概要

今月の臨床 不妊治療の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説 EBMからみたART

7.ARTは胎児奇形を増加させるか?

著者: 荒木康久1

所属機関: 1高度生殖医療技術研究所

ページ範囲:P.1427 - P.1431

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はじめに

 高度生殖医療技術(ART)が進歩したことで,体外受精(IVF)は一般不妊治療の一部に位置づけられている.特に,卵細胞質内精子注入法(ICSI)は不妊治療に革命をもたらした.とりわけ,超難治性男性不妊患者に光明をもたらしたといえる.しかしその反面,ICSIの臨床導入を境に新たな問題も生じつつある.ICSIは従来考えられてきた受精のプロセスを何段階もバイパスし,両配偶子核を融合させることにある.かつ,造精機能の低下した夫の精子を用いることが多いため,生まれてくる児への遺伝的異常や奇形が生じるのではないかと危惧されてきた.

 そこで,IVF/ICSIが児の奇形率を高めているのか否かについて考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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