臨床婦人科産科57巻12号

2003年12月発行

連載 知っていると役立つ婦人科病理・53

What is your diagnosis ?

著者： 荻島大貴¹ 松本俊治²

所属機関： ¹順天堂大学医学部産婦人科学教室 ²順天堂大学医学部病理学第一

ページ範囲：P.1473 - P.1475

症例 : 37歳，女性

　18歳のとき全身性エリテマトーデスと診断される．ループスアンチコアグラント（LAC）陽性，抗カルジオリピン抗体b2GPI陽性のため，妊娠9週より週1回の割合で自己抗体除去のために血漿交換療法を行っていたが，妊娠25週で子宮内胎児死亡となった．死産児は439 gの男児で外表奇形はない．このときの胎盤を呈示する．胎盤重量は100 g（羊膜，臍帯除く）であった．