文献詳細
今月の臨床 婦人科がん治療の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説
子宮頸がん
文献概要
はじめに
子宮頸癌に対する術後放射線治療は,主として術後の病理組織学的検索を基に,予後不良とされる因子を持つ症例を選んで,経験的に施行されてきた.そのため,術後照射の有用性を支持する根拠のほとんどは,遡及的研究結果によるものであり,よく計画された前向き臨床試験の結果に基づくレベルの高いエビデンスは少ない.したがって,術後照射を行うことによって最終的に患者の予後が改善するかどうかは,いまだに明らかではない.
子宮頸癌に対する術後放射線治療は,主として術後の病理組織学的検索を基に,予後不良とされる因子を持つ症例を選んで,経験的に施行されてきた.そのため,術後照射の有用性を支持する根拠のほとんどは,遡及的研究結果によるものであり,よく計画された前向き臨床試験の結果に基づくレベルの高いエビデンスは少ない.したがって,術後照射を行うことによって最終的に患者の予後が改善するかどうかは,いまだに明らかではない.
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