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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻12号

2003年12月発行

今月の臨床 婦人科がん治療の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説

子宮体がん

3.子宮体がん腹腔細胞診はリスク因子か?

著者: 嵯峨泰1 今野良2 高野貴弘1 高橋佳容子1 大和田倫孝1 鈴木光明1

所属機関: 1自治医科大学産婦人科 2自治医科大学附属大宮医療センター婦人科

ページ範囲:P.1508 - P.1512

文献概要

はじめに

 子宮体がんの多くは腫瘍が子宮体部に限局した早期例で,5年生存率は80%以上と比較的予後良好である1).しかしながら一部の症例では再発がみられ,再発例の死亡率は高いことから,30年前に比べて治療成績の改善はみられていない1).本疾患の再発ならびに予後を規定する因子を明らかにすることは重要である.1988年のInternational Federation of Gynecology and Obstetrics(FIGO)による子宮体がんの新しい術後進行期分類によれば,腹腔細胞診陽性は,付属器転移や漿膜浸潤と同様にIIIA期に分類される.しかしながら,腹腔細胞診が予後因子となるかどうかはいまだ結論が出ていない.

 本稿では,われわれの施設における子宮体がん症例を中心に,腹腔細胞診がリスク因子となるか否かについて検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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