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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻12号

2003年12月発行

今月の臨床 婦人科がん治療の難題を解く―最新のエビデンスを考慮した解説

子宮体がん

4.リンパ節郭清の適応と範囲は?

著者: 角田肇1 吉川裕之1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系産婦人科

ページ範囲:P.1513 - P.1517

文献概要

はじめに

 現在の子宮体癌の臨床進行期は手術進行期分類であり,骨盤リンパ節,傍大動脈リンパ節ともに所属リンパ節である.また,これらのリンパ節に転移を認めた場合,臨床進行期はIIIc期となる.したがって,子宮体癌の標準術式には骨盤リンパ節,傍大動脈リンパ節郭清は含まれている.

 しかしながら,子宮体癌は予後良好なI期癌が大半を占めることに加えて,高齢者で糖尿病や肥満などの合併症を有している患者が多く,子宮体癌の手術時のリンパ節郭清の適応と範囲に関しては今でも議論が絶えない.そこで本稿では,最新のエビデンスに基づいてこの難題を解いていきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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