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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻2号

2003年02月発行

文献概要

連載 Current Practice

降圧剤の使用は慢性高血圧から妊娠中毒症への進行を防止するだろうか?

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.137 - P.137

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 妊娠以前からある(慢性の)高血圧は,高血圧のない人に比較して,妊娠中毒症へ進展する率が高いことが知られている.それならば実際に,降圧剤の投与はどこまで効果があるのだろうか? それを知るには慢性高血圧妊婦をランダムな方法で2群に分け,1群には降圧剤を投与し,他群にはコントロールとしてプラセボを与えるrandom control trialが必要である.ここに五つのランダム試験の結果をご紹介したい.

 Esterlingらの研究は降圧剤による妊娠中毒症の有意な減少を示した.しかし,その対象数は28名と小さい.この研究では1日量100 mgのatenololが使用されたが,初産婦と糖尿病妊婦で胎児の生下時体重の減少がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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