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文献概要
今月の臨床 母体症候―救急疾患の鑑別と初期対応 妊娠中の救急症候
7.循環器症候―動悸・不整脈
著者: 渡辺尚1 松原茂樹1
所属機関: 1自治医科大学産科婦人科学教室
ページ範囲:P.275 - P.277
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動悸や不整脈は,妊婦を対象としている産科医が日常診療でしばしば遭遇する症状である.これには,心室頻拍などの不整脈や心不全などの重篤な心疾患により起こるものから,甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患や貧血によるもの,さらには心因性のものまでその原因はさまざまである.症状が妊婦にとって不快で耐え難いため,妊娠中に相談を受ける機会が多い.大切なことは,このような訴えの中に極めて緊急性を要する症例が含まれているということである.このような妊婦の訴えに対しては,それが重大な疾病の前兆である可能性を常に考慮して,これに対処する必要がある.
動悸や不整脈は,妊婦を対象としている産科医が日常診療でしばしば遭遇する症状である.これには,心室頻拍などの不整脈や心不全などの重篤な心疾患により起こるものから,甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患や貧血によるもの,さらには心因性のものまでその原因はさまざまである.症状が妊婦にとって不快で耐え難いため,妊娠中に相談を受ける機会が多い.大切なことは,このような訴えの中に極めて緊急性を要する症例が含まれているということである.このような妊婦の訴えに対しては,それが重大な疾病の前兆である可能性を常に考慮して,これに対処する必要がある.
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