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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻3号

2003年03月発行

今月の臨床 母体症候―救急疾患の鑑別と初期対応

分娩時・産褥期の救急症候

1.大量出血

著者: 吉永光裕1

所属機関: 1鹿児島大学医学部附属病院周産母子センター

ページ範囲:P.284 - P.287

文献概要

はじめに

 分娩前後の大量出血は予測し得ないことも多く,突発的でしかも短時間での大出血を特徴とするため,出血性ショックやDICなど重篤な状態を招きやすい.そのため本症はいまだに妊産婦死亡の重大な原因のひとつとなっており,周産期管理面での重要な課題である.したがって,その対応には迅速かつ適切な判断が要求される.すなわち,分娩時の大量出血の際はその原因を速やかに究明し,全身的なショック管理と局所的な止血操作が本症の基本対策となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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