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連載 臨床試験
当院婦人科症例における下大静脈フィルターの使用経験
著者: 中田真一1 本久智賀1 羽田祥子1 橋口裕紀1 津田浩史1 深山雅人1 川村直樹1 伊藤彰2 土師一夫2
所属機関: 1大阪市立総合医療センター婦人科 2大阪市立総合医療センター循環器内科
ページ範囲:P.328 - P.332
文献概要
婦人科などの骨盤内手術で深部静脈血栓症(deep vein thrombosis : 以下,DVT)の頻度が高いことは以前より知られており,特に悪性腫瘍はその危険因子の1つとして知られている1).最近,婦人科領域でもDVT由来の肺塞栓症(pulmonary embolism : 以下,PE)の予防として下大静脈フィルター(inferior vena cava filter : 以下,IVC―F)が注目されている.今回われわれは,骨盤内腫瘍の周術期4例と卵巣癌術後化学療法中の1例でDVTまたはPEが診断もしくは予想され,IVC―Fを留置する機会を得た.各症例を呈示し,婦人科におけるIVC―Fの適応について考察する.
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