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今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方 I. 周産期 [高血圧(妊娠中)]
11.妊娠中と産褥期における高血圧治療薬のファーストチョイスとセカンドチョイスについて教えて下さい.
著者: 越智博1
所属機関: 1愛媛大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.390 - P.391
文献購入ページに移動1 診療の概説
妊娠中の高血圧は慢性高血圧と妊娠中毒症による高血圧に分類できる.妊娠20週以前に高血圧(140/90 mmHg以上)を認める場合は慢性高血圧として扱う.この場合,正常妊娠に比較して妊娠中毒症発症率が約5倍に増加する.妊娠中毒症は母児ともに重篤な結果をもたらす危険性があり,適切な治療により血圧をコントロールすることが重要である.
2 対処の実際
慢性高血圧の場合は,妊娠前に行われていた治療を適切な薬剤に変更して継続し,収縮期血圧が140 mmHg,拡張期血圧が90 mmHgを目標とする.
妊娠中の高血圧は慢性高血圧と妊娠中毒症による高血圧に分類できる.妊娠20週以前に高血圧(140/90 mmHg以上)を認める場合は慢性高血圧として扱う.この場合,正常妊娠に比較して妊娠中毒症発症率が約5倍に増加する.妊娠中毒症は母児ともに重篤な結果をもたらす危険性があり,適切な治療により血圧をコントロールすることが重要である.
2 対処の実際
慢性高血圧の場合は,妊娠前に行われていた治療を適切な薬剤に変更して継続し,収縮期血圧が140 mmHg,拡張期血圧が90 mmHgを目標とする.
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