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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方 I. 周産期 [子宮筋腫]

17.子宮筋腫合併妊娠で,疼痛があります.対処と処方について教えて下さい.

著者: 室之園悦雄1

所属機関: 1東京厚生年金病院産婦人科

ページ範囲:P.402 - P.403

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1 診療の概説

 子宮筋腫は生殖年齢の女性の約20~25%にみられる.妊娠に合併する頻度は最近の超音波診断法を主とする臨床統計では1.4~3.9%である1).35歳以上の高齢妊娠では子宮筋腫合併の頻度が高いことから,昨今の出産年齢の高齢化に伴い,子宮筋腫合併妊娠は増加傾向にある.

 子宮筋腫はエストロゲン依存性腫瘍と考えられるため,妊娠中は筋腫核が増大すると一般的にいわれている.しかし経験上も文献上も,妊娠中にすべての筋腫核が増大するわけではなく,大きさが不変であったり,縮小する場合がある2)

 子宮筋腫は妊娠によりさまざまな影響を受けるが,疼痛を起こすのは次のような場合である.

 (1)筋腫核の変性,壊死

 (2)有茎性筋腫の茎捻転

 (3)筋腫の被膜血管の破綻

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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