文献詳細
今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方
I. 周産期 [子宮筋腫]
文献概要
1 診療の概説
子宮筋腫は生殖年齢の女性の約20~25%にみられる.妊娠に合併する頻度は最近の超音波診断法を主とする臨床統計では1.4~3.9%である1).35歳以上の高齢妊娠では子宮筋腫合併の頻度が高いことから,昨今の出産年齢の高齢化に伴い,子宮筋腫合併妊娠は増加傾向にある.
子宮筋腫はエストロゲン依存性腫瘍と考えられるため,妊娠中は筋腫核が増大すると一般的にいわれている.しかし経験上も文献上も,妊娠中にすべての筋腫核が増大するわけではなく,大きさが不変であったり,縮小する場合がある2).
子宮筋腫は妊娠によりさまざまな影響を受けるが,疼痛を起こすのは次のような場合である.
(1)筋腫核の変性,壊死
(2)有茎性筋腫の茎捻転
(3)筋腫の被膜血管の破綻
子宮筋腫は生殖年齢の女性の約20~25%にみられる.妊娠に合併する頻度は最近の超音波診断法を主とする臨床統計では1.4~3.9%である1).35歳以上の高齢妊娠では子宮筋腫合併の頻度が高いことから,昨今の出産年齢の高齢化に伴い,子宮筋腫合併妊娠は増加傾向にある.
子宮筋腫はエストロゲン依存性腫瘍と考えられるため,妊娠中は筋腫核が増大すると一般的にいわれている.しかし経験上も文献上も,妊娠中にすべての筋腫核が増大するわけではなく,大きさが不変であったり,縮小する場合がある2).
子宮筋腫は妊娠によりさまざまな影響を受けるが,疼痛を起こすのは次のような場合である.
(1)筋腫核の変性,壊死
(2)有茎性筋腫の茎捻転
(3)筋腫の被膜血管の破綻
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