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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方

II. 内分泌 [機能性子宮出血]

26.機能性子宮出血と診断するための要点と処方について教えて下さい.

著者: 澤田類1 村上節1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.429 - P.431

文献概要

1 診療の概説

 日本産婦人科学会では,機能性子宮出血(dysfunctional uterine bleeding)を「器質的疾患を認めない子宮からの不正出血」と定義している.つまり,子宮に腫瘍性病変や炎症,外傷などの器質的疾患を認めず,妊娠や血液疾患に関連した出血でもない,月経以外の出血のことをいう.簡単にいえば,内分泌異常が原因で起こる不正性器出血のことを機能性子宮出血という.

 基本的に機能性子宮出血の診断は除外診断であるため,正確に診断をつけるには器質的疾患を確実に除外することが必要である.除外されるべき疾患を表1にまとめた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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