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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方

II. 内分泌 [多毛症]

41.多毛症の鑑別診断と処方について教えて下さい.

著者: 小池浩司1

所属機関: 1金沢大学大学院産科婦人科学

ページ範囲:P.470 - P.471

文献概要

1 診療の概説

 多毛症は女性におけるアンドロゲン依存性の性毛発育過剰と定義される.診断にはFerriman & Gallweyの多毛スコアを用い1),この評価法で8点以上が多毛症と診断される.多毛症は男性化の部分症状として現われ,アンドロゲン過剰産生,アンドロゲン感受性亢進,あるいはアンドロゲン剤投与により発現する.表1にはその原因疾患を示した.アンドロゲンに対する感受性が亢進している特発性と多嚢胞性卵巣で全体のほぼ95%以上を占め,あとの疾患は比較的稀なものである.

 治療としてはアンドロゲン過剰産生の原因となる基礎疾患がある場合には,原因疾患に対する治療が基本となる.薬物療法の治療対象としては,対症療法としての多毛症の治療(特に先天性副腎過形成,多囊胞性卵巣など)あるいは特発性多毛症の治療などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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