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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方

II. 内分泌 [更年期障害(ホルモン補充療法)]

48.ホルモン補充療法を行っていますが,不正出血がみられます.対処について教えて下さい.

著者: 樋口毅1 水沼英樹1

所属機関: 1弘前大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.491 - P.493

文献概要

1 診療の概説

 ホルモン補充療法(HRT)は主に更年期障害,骨粗鬆症,高脂血症などに対して行われ,中高年女性のQOLの向上を目的として普及しつつある治療法であるが,治療中に生じる副作用やホルモン依存性悪性腫瘍などに対する不安のために脱落してしまう症例をしばしば経験する.脱落理由の中で不正出血は,50~54歳の若年更年期女性の29.4%,55歳以上の高年更年期女性の51.7%に達するとの報告1)もあり,不正出血に対するHRT施行前の詳細な説明,投与方法の工夫,出血時の対応がHRTのコンプライアンスの点からも重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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