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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方 II. 内分泌 [脱 毛]

54.髪の脱毛を訴えている患者です.鑑別診断と処方について教えて下さい.

著者: 若槻明彦1 渡辺員支1 篠原康一1

所属機関: 1高知医科大学産婦人科

ページ範囲:P.511 - P.513

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1 診療の概説

 毛髪には,毛が伸びる時期の成長期,抜けはじめる移行期,抜け落ちる休止期を繰り返す毛周期がある.この毛周期が破綻し,毛髪が疎になったり欠如した状態を脱毛という.脱毛には佐藤による先天性と後天性脱毛の分類1)や,び慢性と限局性脱毛に大別し,さらに瘢痕性と非瘢痕性に分類する方法2)などがある.脱毛の原因は多彩であり,内臓疾患に随伴したもの,皮膚疾患によるもの,薬剤性のものなどさまざまである.したがって,脱毛を認める場合は原因疾患によりそれぞれ治療方法が異なるので,まず原因疾患の特定がきわめて重要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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