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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

文献概要

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方 IV. 感染症 [カンジダ腟炎,外陰炎]

67.妊娠6週の妊婦が外陰部掻痒感で来院しました.外陰部は発赤しており,分泌物を鏡検するとカンジダが認められました.妊婦は薬の催奇形を心配しています.対処と処方について教えて下さい.

著者: 須野成夫1 繁田実1

所属機関: 1近畿中央病院産婦人科

ページ範囲:P.553 - P.553

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1 診療の概説

 カンジダ症は産婦人科診療中に遭遇する最も多い女性性器感染症の1つであり,性感染症(STD)の1つである.

 カンジダ症はカンジダ属(Candida albicans, Canndida glabrata)によって起こる感染症である.このカンジダ属は腟内常在菌の1つで,妊婦の約20%に認められる.妊娠中においては,自覚症状のない場合でも子宮内感染や産道感染(未熟児分娩が予想されるとき)の予防のために治療の必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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