文献詳細
今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方
IV. 感染症 [梅 毒]
74.ペニシリンアレルギーがある梅毒患者の対処と処方について教えて下さい.また,治癒判定は何を根拠にすればよいのでしょうか.
著者: 保田仁介1
所属機関: 1松下記念病院産婦人科
ページ範囲:P.566 - P.567
文献概要
梅毒は早期に発見し治療するほど治療期間は短く,また血清反応も早く低下,また陰性化しやすい.また梅毒治療の目的は梅毒トレポネーマを死滅させることであり,梅毒血清反応を陰性化させることではない.半世紀以上にわたりペニシリンが著効し,幸いなことにいまだ耐性トレポネーマの報告はないので,治療はペニシリンをはじめとした有効な薬物の十分量を必要な期間投与することである.
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