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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方

V. 腫瘍 [子宮筋腫]

79.29歳の女性.超手拳大の子宮筋腫があり手術を勧めましたが,未婚であり月経困難症もあまり強くないため手術を受けたくないといいます.対処と処方について教えて下さい.

著者: 榎本隆之1 上田豊1 中嶌竜一1 村田雄二1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.580 - P.581

文献概要

1 診療の概説

 子宮筋腫は性成熟期の女性の約30%に認められるエストロゲン依存性の良性腫瘍である1).治療には手術療法,GnRHアゴニスト療法,対症的薬物療法,子宮動脈塞栓療法などがあるが,筋腫が存在するだけでは必ずしも治療の対象とはならない.すなわち治療の対象となるのは,悪性疾患の可能性が疑われる場合,子宮筋腫に起因する自他覚症状がある場合,不妊・流早産などの原因と考えられる場合などである.すぐに治療対象とならないような症例では,定期的な経過観察が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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