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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方

V. 腫瘍 [子宮筋腫]

80.手術前に筋腫を縮小させる場合と,手術を目的とせず過多月経を抑え貧血を改善させる場合の薬剤の使い分けについて教えて下さい.

著者: 榎本隆之1 上田豊1 中嶌竜一1 村田雄二1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.582 - P.583

文献概要

1 診療の概説

 子宮筋腫に対する手術療法としては筋腫核出術や子宮摘出術が行われるが,術前に筋腫を縮小させることができれば,出血や他臓器損傷といった手術による合併症を減少させられるだけでなく,腟式手術や腹腔鏡下手術も可能となり,手術侵襲も減らすことができる.このために用いられるのがGnRHアゴニストである.一方,過多月経に伴う貧血を認める症例において保存的治療を行う場合には,低用量ピルやEP合剤が用いられる.低用量ピルやEP合剤は,子宮筋腫を増大させることなく過多月経や月経困難症を改善できる.貧血に対しては鉄剤なども用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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