文献詳細
今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方
V. 腫瘍 [子宮体癌]
文献概要
1 診療の概説
異型を伴わない子宮内膜増殖症はエストロゲン優位の環境による増殖性変化であり,この環境を正常化させれば治癒する可能性があると考えられる.一方で,異型増殖症はその多くがすでに遺伝子変化をきたしており,約30%が内膜癌に進行するため治療が必要である.子宮内膜増殖症の症状は不正子宮出血と過多月経であり30~40歳代で高頻度となるが,無排卵周期がその背景になっていることが多い.本症が疑われた際には,子宮鏡検査と内膜の全面掻爬で正確な組織診断を得ることがきわめて重要である.
本疾患は,挙児希望のない女性では単純子宮全摘出術が適応となるが,挙児希望の女性や若年女性では保存的に黄体ホルモン療法を行う.
異型を伴わない子宮内膜増殖症はエストロゲン優位の環境による増殖性変化であり,この環境を正常化させれば治癒する可能性があると考えられる.一方で,異型増殖症はその多くがすでに遺伝子変化をきたしており,約30%が内膜癌に進行するため治療が必要である.子宮内膜増殖症の症状は不正子宮出血と過多月経であり30~40歳代で高頻度となるが,無排卵周期がその背景になっていることが多い.本症が疑われた際には,子宮鏡検査と内膜の全面掻爬で正確な組織診断を得ることがきわめて重要である.
本疾患は,挙児希望のない女性では単純子宮全摘出術が適応となるが,挙児希望の女性や若年女性では保存的に黄体ホルモン療法を行う.
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