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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方

V. 腫瘍 [癌治療の副作用]

93.子宮癌の放射線治療後にみられる下痢の対処と処方について教えて下さい.

著者: 安水洸彦1

所属機関: 1NTT東日本関東病院産婦人科

ページ範囲:P.614 - P.614

文献概要

1 診療の概説

 子宮癌などの骨盤臓器癌に対し放射線照射を行うと,その副作用としてかなりの頻度で放射線性小腸・大腸炎が生じ,下痢として顕症化する.その発症時期と程度には個人差があるが,一般には照射開始より2~3週間後に発症し,照射終了後7~10日で軽快する1).しかし,なかには小腸・大腸潰瘍が生じて長期にわたる下痢,下血として患者を苦しめることも少なくない.危険因子として直腸照射線量の増加と,既往手術(瘢痕癒着による小腸の骨盤内固定)が挙げられている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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