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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻4号

2003年04月発行

今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方

V. 腫瘍 [癌治療の副作用]

95.抗癌剤(特に白金製剤,パクリタキセル)治療による末梢神経障害の対処と処方について教えて下さい.

著者: 安水洸彦1

所属機関: 1NTT東日本関東病院産婦人科

ページ範囲:P.616 - P.616

文献概要

1 診療の概説

 抗癌剤の特異的副作用である骨髄機能抑制にはG―CSF,嘔吐には5―HT3受容体拮抗薬などの対処法が確立し,代わって手足のしびれ,刺痛,感覚異常などの末梢神経障害が重要な用量規定因子(dose―limiting factor : DLF)となってきた.特に婦人科領域の悪性腫瘍治療のキードラッグとなる白金およびタキサン製剤(特にシスプラチンとパクリタキセル)は末梢神経障害の発生頻度が60~90%(Grade 1も含める)と高く1~3),患者のquality of lifeの低下を招くこともしばしばである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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