文献詳細
今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方
V. 腫瘍 [癌治療の副作用]
95.抗癌剤(特に白金製剤,パクリタキセル)治療による末梢神経障害の対処と処方について教えて下さい.
著者: 安水洸彦1
所属機関: 1NTT東日本関東病院産婦人科
ページ範囲:P.616 - P.616
文献概要
抗癌剤の特異的副作用である骨髄機能抑制にはG―CSF,嘔吐には5―HT3受容体拮抗薬などの対処法が確立し,代わって手足のしびれ,刺痛,感覚異常などの末梢神経障害が重要な用量規定因子(dose―limiting factor : DLF)となってきた.特に婦人科領域の悪性腫瘍治療のキードラッグとなる白金およびタキサン製剤(特にシスプラチンとパクリタキセル)は末梢神経障害の発生頻度が60~90%(Grade 1も含める)と高く1~3),患者のquality of lifeの低下を招くこともしばしばである.
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