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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻5号

2003年05月発行

文献概要

今月の臨床 妊娠と薬物―EBM時代に対応した必須知識 総論

2.薬物の胎児・新生児への影響

著者: 塩田浩平12 才津浩智1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科生体構造医学講座 2京都大学大学院医学研究科附属先天異常標本解析センター

ページ範囲:P.657 - P.661

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はじめに

 妊婦や授乳婦が医薬品などの化学物質を摂取した場合,経胎盤的にまたは母乳を通じて胎児や新生児へ移行し,薬物によってはその発生や発育・機能発達に影響を及ぼす.その影響が好ましくない場合に,これを「生殖発生毒性」と総称する.生殖発生毒性は(1)妊娠(受胎)の阻害,(2)受精卵や胚・胎児の胎内死亡,(3)形態発生異常(奇形)の誘発,(4)発育阻害,(5)機能発達の阻害,という形をとって現れる.本稿では,胎児と新生児に対する薬物の影響に関する一般的な事項を論じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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