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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻6号

2003年06月発行

今月の臨床 ホルモン補充療法を再考する

HRTの適応を再考する

3.生殖器・泌尿器の萎縮

著者: 進純郎1

所属機関: 1葛飾赤十字産院

ページ範囲:P.791 - P.793

文献概要

はじめに

 女性生殖器の中でも子宮は性ホルモンの重要な標的器官である.性成熟期に40~50 gであった子宮は,妊娠すると性ホルモンを多量に浴びて妊娠末期には50倍以上に肥大する.しかし,分娩終了後には再び急速に萎縮し,元の大きさに戻る.分娩後長期にわたり授乳を続けていると無月経が続き,授乳性子宮萎縮が生じる.

 更年期から老年期にかけてはエストロゲン分泌の低下に伴い,老人性子宮萎縮や腟・外陰の萎縮が生じる.泌尿器においては閉経以後エストロゲンの低下に伴い尿道粘膜の萎縮が生じ,尿道閉鎖圧が低下し尿失禁が発生する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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