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今月の臨床 ホルモン補充療法を再考する HRTの適応を再考する
8.上半身型体脂肪分布(内臓肥満)
著者: 堂地勉1
所属機関: 1鹿児島大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.818 - P.821
文献購入ページに移動はじめに
肥満が体脂肪組織の過剰な蓄積であると定義すれば,その蓄積量の絶対量(肥満度)よりも,蓄積部位の異常(体脂肪分布の異常)が高血圧症,糖尿病,高脂血症,動脈硬化症などのさまざまな内分泌・代謝異常と関連して重要であることが明らかとなっている.
女性は加齢や閉経により体脂肪分布が上半身型に移行することが示されている.このような変化は,閉経によるエストロゲンの低下とは別に,閉経以降に起こるさまざまの内分泌・代謝異常の発生に関与している可能性がある.ここでは閉経後女性の体脂肪分布異常とホルモン補充療法(HRT)についてわれわれの知見を交えて概説する.
肥満が体脂肪組織の過剰な蓄積であると定義すれば,その蓄積量の絶対量(肥満度)よりも,蓄積部位の異常(体脂肪分布の異常)が高血圧症,糖尿病,高脂血症,動脈硬化症などのさまざまな内分泌・代謝異常と関連して重要であることが明らかとなっている.
女性は加齢や閉経により体脂肪分布が上半身型に移行することが示されている.このような変化は,閉経によるエストロゲンの低下とは別に,閉経以降に起こるさまざまの内分泌・代謝異常の発生に関与している可能性がある.ここでは閉経後女性の体脂肪分布異常とホルモン補充療法(HRT)についてわれわれの知見を交えて概説する.
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