文献詳細
今月の臨床 UAE―子宮筋腫塞栓療法
症例検討
文献概要
はじめに
有症状性の子宮筋腫に対する治療は,子宮温存を求める場合,子宮筋腫核出術やTCRなどの手術療法,GnRHアゴニストなどによる薬物療法,最近では今回のテーマである子宮動脈塞栓術(UAE)などの治療法が考えられる.
手術療法に際して,子宮頸部筋腫に対する筋腫核出術は,アプローチの困難さ,出血などにより難渋することが多い.挙児希望が強い症例では,子宮を摘出することになるリスクを恐れて完全に核出できず,症状改善,妊娠予後なども不十分になることをしばしば経験するところである.そこでわれわれは,核出困難と思われる子宮筋腫核出術の前にUAEを行い,出血量を減らす試みを施行した.今回われわれは,2回目の子宮筋腫核出術時にUAEを併用し術後妊娠した症例と,UAE後の発熱で予定手術の延期を余儀なくされた症例について報告する.
有症状性の子宮筋腫に対する治療は,子宮温存を求める場合,子宮筋腫核出術やTCRなどの手術療法,GnRHアゴニストなどによる薬物療法,最近では今回のテーマである子宮動脈塞栓術(UAE)などの治療法が考えられる.
手術療法に際して,子宮頸部筋腫に対する筋腫核出術は,アプローチの困難さ,出血などにより難渋することが多い.挙児希望が強い症例では,子宮を摘出することになるリスクを恐れて完全に核出できず,症状改善,妊娠予後なども不十分になることをしばしば経験するところである.そこでわれわれは,核出困難と思われる子宮筋腫核出術の前にUAEを行い,出血量を減らす試みを施行した.今回われわれは,2回目の子宮筋腫核出術時にUAEを併用し術後妊娠した症例と,UAE後の発熱で予定手術の延期を余儀なくされた症例について報告する.
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