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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻7号

2003年07月発行

今月の臨床 UAE―子宮筋腫塞栓療法

症例検討

3.Pre―operative adjuvantとしてのUAE

著者: 鍋島寛志1 村上節1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.948 - P.951

文献概要

はじめに

 有症状性の子宮筋腫に対する治療は,子宮温存を求める場合,子宮筋腫核出術やTCRなどの手術療法,GnRHアゴニストなどによる薬物療法,最近では今回のテーマである子宮動脈塞栓術(UAE)などの治療法が考えられる.

 手術療法に際して,子宮頸部筋腫に対する筋腫核出術は,アプローチの困難さ,出血などにより難渋することが多い.挙児希望が強い症例では,子宮を摘出することになるリスクを恐れて完全に核出できず,症状改善,妊娠予後なども不十分になることをしばしば経験するところである.そこでわれわれは,核出困難と思われる子宮筋腫核出術の前にUAEを行い,出血量を減らす試みを施行した.今回われわれは,2回目の子宮筋腫核出術時にUAEを併用し術後妊娠した症例と,UAE後の発熱で予定手術の延期を余儀なくされた症例について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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