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連載 OBSTETRIC NEWS
医学的適応のない帝王切開は正当化されるか?
著者: 武久徹1
所属機関: 1武久産婦人科医院
ページ範囲:P.978 - P.979
文献購入ページに移動 骨盤底の罹患を予防するために任意の帝王切開(帝切)を行うか否かが最近検討されているが,最近ノルウエーから発表された研究に対し,MinkoffとChervenakが論評を加えている.前回帝切後の経腟分娩(VBAC)が急激に減少し,また患者が選択する帝切が広く受け入れられるようになり,帝切率が上昇しているが,骨盤底臓器の防護のために行う帝切が増加すれば帝切率全体は何%になるのだろうか.今回は,Minkoffらの論評を紹介する.
医学的適応がない帝切(任意の帝王切開)は倫理的には正当化されない(FIGO Committee Report. Int J Gyn Obst 64 : 317, 1999).しかし,最近の調査では,患者が要求する選択的帝切を尊重する産科医がより高率になっている(Aust NZ J OG 41 : 249, 2001/OG 99 : 577, 2002).しかし,任意の器械的分娩を要求するすべての妊婦に対してリスクと恩恵を話し合う機会が提案されるべきである(Int J Gyn Obst 64 : 317, 1999/BJOG 109 : 597, 2002).
医学的適応がない帝切(任意の帝王切開)は倫理的には正当化されない(FIGO Committee Report. Int J Gyn Obst 64 : 317, 1999).しかし,最近の調査では,患者が要求する選択的帝切を尊重する産科医がより高率になっている(Aust NZ J OG 41 : 249, 2001/OG 99 : 577, 2002).しかし,任意の器械的分娩を要求するすべての妊婦に対してリスクと恩恵を話し合う機会が提案されるべきである(Int J Gyn Obst 64 : 317, 1999/BJOG 109 : 597, 2002).
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