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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻8号

2003年08月発行

今月の臨床 妊娠と免疫

自己免疫疾患合併妊娠

4.高安病

著者: 伊東宏晃1 佐川典正1 藤井信吾1

所属機関: 1京都大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1088 - P.1091

文献概要

はじめに

 高安病(大動脈炎症候群)は1908年にTakayasu1)により初めて記載された大動脈・主幹動脈の狭窄,閉塞を特徴とする非特異的炎症疾患である.1 : 8~9の比率で女性に多く,好発年齢は生殖年齢に一致することから,妊娠に合併することも稀ではない.一方,妊娠,分娩,産褥期を通じて,母体の循環動態はダイナミックに変化する.したがって,正常妊婦においては生理的な範囲である循環動態の変化が,高安病合併妊娠では母児の予後に対する重大なリスクファクターとなる可能性がある.本稿では高安病の病期分類,妊娠に伴う生理的な循環動態の変化をまず解説し,それらを基にして高安病合併妊婦の妊娠・分娩管理について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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