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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻9号

2003年09月発行

今月の臨床 思春期のヘルスケアとメンタルケア

思春期診療の基礎

3.思春期の精神発達

著者: 牛島定信1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学精神医学講座

ページ範囲:P.1149 - P.1151

文献概要

思春期とは

 産婦人科学や小児科学は,第二次性徴の到来をもって思春期の始まりとしているようであるが,精神医学では親子関係が決定的に変化する14歳をもって始まりとする.終わりにしてもそうである.前者では18歳を指標にしているようであるが,精神医学では23歳ぐらいを終結とする.また,精神医学では,青年期という用語を使用することが多い.精神医学においては,思春期pubertyは第二次性徴の影響を受けて変化する心性の展開に対して使用し,青年期adolescenceは社会的影響(社会的役割など)で動く心性に対して使用する.したがって,この発達段階の最初のころを思春期,後半を青年期と捉えることになるが,一般には両者は同義語として使用されることが多くなった.

 以上を踏まえて,思春期発達を素描することにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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